ピッチング

ピッチングフォーム作り

打ちにくいピッチャーになる為にはどのようなトレーニングをしてカラダを作っていけばいいのか?どのスポーツでも共通して言えることは、上達するためには日々のトレーニングの積み重ねがとても大事になります。しかし、ただ単純に投げる練習をしているだけでは打ちにくいピッチャーにはなれません。

どんな練習をすればいいの?

コンパクトな腕の振りで、なおかつボールの出所がわからないように投げるには一連の投球動作のスタートである『下半身』を鍛えることが最も重要で、その中でも一番のポイントは『股関節』になります。

プロ野球界で《100勝100セーブ》の記録を達成した元広島カープの佐々岡選手は「股関節がうまく使えないと下半身を正しく使うことが出来ない」と言っています。

股関節を上手く使うなんて、なんだか難しそうに感じるかと思いますが正しく使うポイントは意外とシンプルなのです。まずボールを投げる時に右側の股関節を左側の股関節にぶつけるぐらいの意識で大げさに腰を動かす練習をしてみてください。

これだけの練習で『股関節の使い方』を体に覚え込ませることができるのです。このような練習なら家でもすぐに出来るのでまずはそこから練習をしてみてください。

この股関節の使い方が上手くできるようになってくると腕や肘の動きも以前と比べて見違えるように変わってきますよ。

肘が下がる原因とは

ボールを投げる時に「肘が下がってしまう原因」というのは“下半身の体重移動ができていない状態で腕が先に振り出されてしまう”ということが原因なのです。子供にピッチング指導をしている人が、

「もっと、腕を振れ!」

「もっと、肘を上げろ!」

と言っているのをよく見かけませんか?肘が上がらないのは下半身が上手く使えず体重移動がスムーズに出来ないので、投球動作のなかで肘を上げる時間を作る必要があるのです。

もしそのまま下半身を使わず無理に腕だけを振ろうとしてしまうと投球フォームがおかしくなってしまい故障する原因にもなってしまいます。

先程紹介した「下半身を使う練習」が身体で覚えられれば、体重移動をしている間に肘を上げる時間が持てるようになり自然と腕が振れるようになるのです。

上達のポイントは?

ピッチングを最速で上達させるポイントは「腕の振り方」や「肘の上げ方」ではなく、まずは下半身の使い方を身体で覚えさせる必要があります。

それと、もし意識して腕や肘を上げるようにしているのにすぐ下がってしまうのは肩甲骨の柔軟性が足りていない可能性があります。

当然のことですが、肩のまわりの柔軟性が足りていないと肘が上がりにくくなるので、必ず肩甲骨のストレッチは日々のトレーニングに入れておくと良いでしょう。

私もピッチャーをやっていた頃は、身体が硬く肩甲骨の柔軟性が全く無かったので意識してもなかなか肘が上がりませんでした。その事をコーチに指摘されてから毎日必ず肩甲骨のストレッチをするようになりました。そのおかげか、練習後の肩の痛みが減りました。

このような練習を毎日続けていくことによって見違えるような力強いボールを投げることができるでしょう。

今回はトレーニングの一部を紹介しましたが「打ちにくい投手」になるためのテクニックは他にもあります。もっと上手くなってライバルとの差をつけたい!と思うのでしたら、もっと具体的な上達方法があります。

元広島東洋カープの佐々岡真司選手が「打ちにくい投手」を育てるためのピッチングの基礎から、全身のトレーニング方法までをわかりやすく説明しているので、ぜひ確認してみてくださいね。

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